げーむ

あれからはみんな自由な感じで過ごしている。


委員長と前田さんは、部屋のど真ん中で何やら口喧嘩している。


私と綾瀬は、奥の襖にもたれかかっている。


佐藤くんは窓際に横にさせられている。


梅くんは流し台に水を変えにいった。


「何か...平和だねー」


綾瀬が誰にともなく呟く。


「うん。本当に」


私も1人言のように呟いた。


ガラッ


突然、作法室のガラス戸を開く音がした。


皆の動きが一瞬止まる。


「お待たせしました。これから、ゲームを再開します」


入ってきたのは2人の先生だった。


「...」


さっきまで和やかだった部屋のムードが凍り付いている。


「新しいトーナメント表を読み上げます。...第1試合目、瀬戸菜月VS美崎百合。第2試合目、梅博之VS前田藍。第3試合目、綾瀬稔VS佐藤信二。以上です」


委員長と...。


私は委員長の方を見た。


すると、委員長もこちらを見た。


いつになく真剣な表情だ。


「では、第1試合の該当者はついてきて下さい。後の者は待機していて下さい」