げーむ

「...手を貸しましょうか?」


突然低い声が響いた。


振り向くと、梅くんが立っていた。


「あ、梅くん。なにか包帯みたいなもの持ってない?とりあえずは、消毒?とかした方がいいよね?」


綾瀬が頷く。


「包帯...細長いロープ状の物でも良いですか?」


梅くんは制服の上からいつもパーカーを着ているので、顔が見えない。


かろうじて口が見える位。


「まー代替できるなら...」


「わかりました。少し待ってて下さい」


そう言って、梅くんは作法室の襖を開けて中を探り始めた。


「...?」


「確かここに...ありました」


梅くんは中から古びた箱を持ち出してきた。


「何これ?」


綾瀬が箱をじっと眺めて聞いた。