げーむ

「!!?」


佐藤くんの目は閉じられていた。


でも、瞼の間からまるで涙のように血が流れていた。


今まではずっと下を向いていたので気づかなかった。


「その目、どうしたの!?」


「さっきな、俺の相手の武器が、ナイフとかフォークとかだったんだよ。あいつ、それを投げてきやがって...」


「もう...何も見えてないの?」


「もう、何にも」


佐藤くんが眉間に皺をよせる。


瞼から流れる血の量が多くなる。


「ちょっと...手貸してくんね?起きられないんだ...」


「あ、わかった」


慌てて私が佐藤くんの背中と畳の間に手を差し込む。


綾瀬も手伝って、なんとか佐藤くんを襖に寄りかからせる。


「とにかくまずは...手当てしないと」


「でも、何をどうすればいいの?」


「うー...」