げーむ

「ほら、百合ちゃんだって」


急に話を振られて驚いた。


「菜月ちゃんは人として感情が鈍いと思わないかな?」


「う...」


どう答えたらいいんだろう。


「そんあことはないぞ!私はいつだって一生懸命だ」


「その一生懸命がいらないって言ってるんだけどなー」


その後、2人は何か別の事で口論になっていったので、私は綾瀬と一緒に作法室の隅に移動した。


「...相変わらずだね、2人共」


私が苦笑いをすると、綾瀬も少し笑った。


「でも、あの2人のお陰でこの空間をは何とかやり過ごせると思う。そんな気がする」


「...」


あんな2人でも、ここにいるという事は、誰かと戦い、そして傷つけたのだろう。


「さっき美崎がいなかった時にね、聞いたんだ。どうしてそんなに明るく振舞ってられるの?って」


綾瀬が語りだした。


「そしたらね、2人共から同じ答えが返ってきたんだ」


「何て?」


「確かに今は明るい気持ちではいられないかもしれない。でも倒れていった仲間の為に、この変な制度に決着をつける為には、みんなでモチベーションを上げていって、少しでも気力をつけといた方がいい。だって」


驚いた。


いつもあんな感じの2人がそんな事を考えていたなんて。


...いや誰だって同じなのかもしれない。


この制度を早く終わらせたい。


終わらせなければならない。