げーむ

「何、書いてんの?」


思わず聞いてみた。


「いや、今の地点で誰がいるのか確認したくてだな。ほら、ここが最初の教室で、こっからは、小教室だ」


委員長が差し出したノートを覗く。


そこにはクラスメイトの名前が書かれていて、試合の番号順に並んでいた。


...どうやら、試合の勝敗をノートにまとめているらしい。


「へェ...」


私が感心していると思ったのか、委員長は得意げに、かけているメガネを押し上げた。


「私にかかれば、こんな表すぐに出来るぞ!」


「菜月ちゃん。あんまりそういう話はよくないと思うよ」


奥に座っていた副委員長の前田藍が注意する。


「何がよくないと言うのだ、藍くん」


「不謹慎って言葉知ってる?まさにそれだと思うんだけどなぁ」


この2人は良いコンビだと思う。


委員長はちょっとボケてて、それに前田さんが毒舌でつっこむ。


「不謹慎?なぜだ?」


ま、この委員長には効果はないのだが。


「だから、こういう場では...あんまりそういう事しない方が得策だと思うよ」


珍しく前田さんが柔らかい発言をしている、と思ったら。


「菜月ちゃん、嫌われちゃうかもよ?」


...やっぱり同じだった。