げーむ

「...分かりまし、た。立ちますから...」


「...」


「光希には、何もしないで下さい」


「では、行きましょうか」


先生が先を歩く。


なんとか廊下の柱を持って、私は立ち上がった。


『痛い...』


さっき光希に殴られた脇腹がズキズキと痛んできた。


さっきまではまるで平気だったのに。


『いや、光希の痛みはこんなんじゃない』


私はもっと大それた事をしてしまったのだ。


光希はどうなったのだろうか。


ちゃんと手当てしてもらっているのだろうか。


また、会うことが出来るのだろうか。


今の私は、ただ先生の背中を追うことしか出来なかった。