げーむ

先生は暫く黙っていたが、にっこりと笑って言った。


「ご心配なく。悪いようには致しません」


「手当てしてくれる...んですか?」


「悪いようには致しません」


先生は笑顔を崩さない。


逆に...怖い。


「悪いようにはって...」


「さぁ、早くこちらへ」


先生が私の腕を掴む。


「やっ...。光希!!」


「百合...心配すんな、よ」


光希は言うが、心配せずにはいられない。


だって、貴方を傷つけたのは私なのだから。


普段の私なら、先生を振り払う事も出来たが、今の私では力不足。


私は少しずつではあるが、扉の方に引きずられていく。


「百合...」


光希が私を呼び止める。


「...っ何?」


「お前と、戦えて...良かった。他の奴らじゃなくて...。お前なら...安心して、俺らの夢を、お前に託せる...」


「!!!」


光希の夢...。