げーむ

私も同感だった。


「俺...ここで降りる」


「え...?」


思わず声が出てしまった。


「次、戦う時さ。俺わざと負けて、このゲームから降りるわ」


すると、他の皆も口々に言い出した。


「なら、私も...!」


「わざと負ければ、全て丸く収まるな!」


その時だった。


『させませんよ。そんなこと』


校内放送だった。


まずい。聞かれていた。


『わざと負けるなんて、こちら側は許しませんよ?もし、今後そのような発言があった場合、その者を強制排除します』


「強制排除...?」


光希が呟く。


それっきり放送はかからない。


排除って...。


「きゃあぁぁああぁぁぁ!!?」


考えていた最中、部屋の外から悲鳴が聞こえた。


「!!?」


恐らく、光浦の声だろう。


扉の近くにいた女子がそっと扉を開けて、顔を覗かせる。


「...っ!!?」


その子の顔が一気に青ざめた。


何があったのか。