げーむ

それから1分位たった頃。


「では、2番目の方」


永妻が顔を上げる。


「恵理、外で待ってなさいよ」


由紀が永妻に言いつけている。


1人で行動するのがそんなに怖いのか...。


「うん、もちろんだよ。ゆっきー」


まぁ、それに答える永妻も永妻だが。


永妻が持っていたのは掃除の時に使うほうきだった。


先端がモップになっていて、その先が赤黒く滲んでいた。


なるべくその部分は見ないようにした。


永妻が出た後、由紀も、


「絶対百合にだけは負けないからッ」


と言い捨て、竹の棒を持って出て行った。


「あれに刺されたら...」


綾瀬が勝手に想像して勝手に怖がっていた。


が、由紀にそんな度胸はないと思うから心配ないと思う。


事実、竹にそれらしき血痕は残っていなかったし。