げーむ

「決まりましたか?」


先生が私達に聞く。


一番近くにいた由紀が頷く。


「では、時間がきました。1番目の方は出てください」


「お、俺か」


宗佑が椅子から立つ。


「ちょっと宗佑、忘れ物よ」


由紀が宗佑を呼びとめ、何かを投げ渡す。


「さんきゅー」


宗佑が受け取った物は長刀の模型だった。


模型といってもかなりの強度がありそうだ。


「そんなのどこにあったの...」


「えーっと、長刀部の部室?」


「え、そんな部活あったの?」


「いやいや、俺、長刀部員だし」


そうだったんだ。


宗佑の意外な一面に驚いた。


が、宗佑はその余韻をすぐに断ち切り、食堂の外へ出て行く。


「じゃ、またあとでなー」


そう笑って食堂の扉を閉めた。