吉村は戦うのに乗り気じゃなかった。


そりゃ、誰だって好きな相手と殺し合いは出来ない。


光浦はそれを利用した。


もちろん光香には躊躇する理由なんて無い。


だから、結果は始まる前から目に見えていた。


だから、吉村が倒れた時も皆、驚かなかった。


...だから、光浦が手に持っていた金属バットを再度、振り上げた時、皆の時間が一瞬止まった。