げーむ

「え...」


私も由紀も同じ様な声を上げた。


「私、今まで美崎に頼りすぎてたのかも知れない」


綾瀬に伸ばしかけていた私の手を、綾瀬がそっと押し返す。


「もう...美崎無しでも、大丈夫だから」


「!!!」


私は酷く衝撃を受けた。


それと、同時に少し傷ついた。


1年生の時から今日まで、私の中で綾瀬は守るべきものだった。


綾瀬を守ることで、ちょっとした自己満足にもなっていたのだった。


私は1人ではない。


私はこんなにも強い。


...だが、どうだ。


守るべき存在だった者に「もう守らなくていい」と言われ、私はこんなにも衝撃を受けた。


どこが強いのだ。


どこが1人ではないのだ。


どこが...!!


「だから、ね」


綾瀬は押し返した私の手をギュっと握った。


「今度は私にも美崎を守らせてね」


え...?