げーむ

「...言えッつってんだよッ!!」


私が近くの椅子を蹴る。


自分が蹴られた訳でもないのに、永妻はビクビクと震えている。


「ちょ、百合...」


「...あ?」


「え、あ。いや...」


由紀が珍しくオドオドしている。


1年ぶりにこの私を見たんだから仕方ないというべきか。


「由紀、綾瀬を離せ」


「...し、仕方ないわねッ。...ほらッ」


由紀は大人しく綾瀬を離した。


綾瀬はずっと下を向いている。


「綾瀬...?」


私が声をかけると、綾瀬はゆっくりと顔を上げた。


酷く寂しい顔をしていた。


「...あや」


「美崎、川島さんの言う通りかも」