げーむ

「はい。...ちょっと話があるんですけど」


「何」


綾瀬は空中を見ながら言う。


「綾瀬さん...これからまた、試合が始まるんです。いつまでもそんな状態じゃ...」


「いつまでもそんな状態じゃ...何」


綾瀬があくまでも機械的にかえす。


でも、その唇はわずかに震えていた。


梅くんは少し躊躇ったが、最期にはハッキリこう言った。


「いつまでもそんな状態じゃ...死にますよ」


「し、ぬ?」


綾瀬の顔が凍りついた。


「えぇ」


「私が、死ぬ...?」


「ちょ、梅くん...!!?」


絶えかねた私は梅くんの袖を引っ張る。


「今の綾瀬にそれはちょっと...」


「これは綾瀬さんの為です」


私の腕を優しく袖から解き、梅くんは綾瀬の肩に手を置いた。


「綾瀬さん、正気に戻って下さい」