げーむ

「...」


泣きつかれたのか。


さっきから綾瀬は、ただ黙って空中を見つめていた。


「...美崎さん」


ふと梅くんが私に問う。


「綾瀬さん...あのままでいいんでしょうか...?」


「あのままって...放心状態みたいになってるってこと?」


黙って梅くんが頷く。


「良くはないと思うけど...ウチが何をしてもどうもならないと思う」


「それでも、何もしないっていうのは...」


「...」


今度は私が黙った。


今の綾瀬を下手に扱えば、綾瀬はどうなってしまうか分からない。


暴れだして先生達に殺されるか、逆に私達を...。


「...美崎さんが行かないなら、僕が行きます」


「え」


梅くんがため息をついて綾瀬に近づく。


止める間もなく梅くんは綾瀬に声をかけてしまった。


「綾瀬さん」


「...梅?」