げーむ

「立証って...何すればいいんだよ...」


「先生は生きろって言った。だから、私達は生き残る最善の策をどんな状況だって掴み取るべきだと思う。その努力をすべきだと思うんだ」


「...」


綾瀬はにっこりと笑う。


その頬には白い筋がまだ残っていた。


「私も...こんな所で終わったら、皆に顔向け出来ないじゃない?...いつまでも泣いてちゃいられない」


「綾瀬...」


綾瀬の手がギュっと私の手を握る。


その反対側の肩にも優しい手がのっていた。


「美崎さんの言いたいことも分かります。けど、今の僕らは何も出来ないんです」


「...」


「唯一できる事といえば、こうやって生き残ることなんです」


「梅くん...」


梅くんがフードの下から笑う。


その肩も小刻みに揺れていた。


「梅さんと綾瀬さんは頭が良いようですね。さぁ美崎さんも大人になりましょうね?」


先生が私に笑みを向ける。


まるで無力な私達をあざ笑っているような笑いだった。


抵抗したい。


今すぐこいつを殴りたい。


でも、そんな事をすれば生き残る可能性を自ら捨てることになるだろう。


それなら私は...。


「必ず...立証してみせますよ」


精一杯の皮肉をこめて笑った。


「...えぇ、楽しみにしています」


先生は変わらずの笑顔で私達を見ていた。