紙には両面印刷でなにやら文字とこの学校の地図が記されていた。


「このゲームはいわゆるデスマッチです。相手が戦闘不能又は死に至るまで戦い続けます。最初はクラスのメンバーでゲームを行い、最後の3人になるまで戦います。尚、ゲームは1対1対で行います。生き残った3人は各学年のA組に集合して、更にゲームを行います。最終候補が5人になった地点で、1、2年生は3年A組の教室に移動して下さい。次の説明は3年A組の教室で行われます。」


私達は唖然とした。


まさかとは思ったが、クラスメイトで殺しあえなんて...。


「では、ゲームを開始します。トーナメント戦なので、この表を各自確認して下さい。」



先生は黒板に1枚の大判用紙を貼った。


私は恐る恐る大判用紙を覗き込んだ。


一番下の列から自分の名前を探す。


「...あった。」


私の名前は第8試合目にあった。


相手は宮代一樹。


クラスで一番背が低くて、根も弱そうな奴だった。


『こいつになら...私、勝てるかも。』


一瞬そんな考えが頭をよぎったが、すぐに振り払った。


『人を殺す事なんて...考えちゃ駄目だ!』


必死に考えを巡らせている間に第1試合目が始まった。