げーむ

「あ、あった」


思わず声に出してしまった。


ハッとして口に手を当てて、室内を見渡す。


が、2人が起きる様子はない。


ホッとして、手元の本に目線を落とす。


『2年B組出席番号23番、美崎百合』


その文の下に私の顔写真があった。


入学式にとった物らしく、何だか幼くみえた。


『こんな時期もあったなー...』


そう思いながら、目線を更に落とす。


そこには、他の皆と同じように日記のようなデータが書かれていた。


住所。生まれた場所。生まれた時刻。育った環境...。


『...ストーカーの域だな、ここまでやったら』


読みながら、生徒会のデータ収集力を呪った。


こんな事をして、よく警察に捕まらないな、と思いながら読んでいると、気になる1文があった。


『尚、この生徒のデータは変わる事がある』


変わる事がある?


『あ、引っ越したりとか?』


そう思ったが、引越ししたなら学校も変わるから、この冊子からこのページ毎捨てればいいと気づいた。


前の生徒のページを見てみたが、そんな記述はどこにも無かった。