｢･･･亜由｣


｢･･･ふぇっ。 グスッ｣


あたしたち２人は今保健室にいる。


あの後あたしはずっと泣いている。


由紀は泣いてばかりいるあたしに怒るわけでもなく、呆れるわけでもなく、黙ってあたしの背中を優しくさすってくれている。


｢うぅっ･･･ごめんね、由紀｣


｢気にしないでいいよ。 ゆっくり休んでな。 ウチは教室に戻っているからね｣


｢うん、わかった。 ありがとう｣