光に包まれて次に目を開けたら、そこは普通の部屋だった。

女の子らしい部屋だ。

彼女のいない光が女の子の部屋に入るのは何年ぶりだろうか。

何だか気恥ずかしかった。

この部屋には光と同じグループのプレイヤーが揃っていた。





「ただいまからルール説明を行います」





天井から声が聞こえたので上を見上げるとスピーカーがついていた。

そこから女性の透き通った声が若干のノイズと共に聞こえた。

「今回行っていただくイベントは『脱出ゲーム』です。その名の通り、今いる部屋から脱出してください。ドアには暗証番号入力ボタンがあります」

ドアを見ると確かにドアノブの上に1~9の数字が書かれたボタンが3×3の配列で並んでいる。

さらに8の下には0のボタンがあり、0の左つまり7の下には【戻る】というボタンが。

0の右には【決定】ボタンが配置されていた。

「暗証番号は5ケタです。間違いは許されません」

チャンスは1回。

プレイヤーの表情が強張った。

「みなさんがいる部屋に暗証番号を導き出すための問題が隠されています。その問題を解いて暗証番号をゲットしてください。制限時間は60分です」