光が目を開けるとそこは見たこともない景色であった。

「これがバーチャル世界・・・」

まるで普通の森の中にいるようだった。

辺りを見回すとどこも木が生い茂っている。






「バーチャル世界へようこそ」






光は声を発した人物へ視線を向けた。

サングラスを掛けた女がバインダーを持って立っている。

「ではこれから事前に聞いておられるとは思いますがさらに詳細を含めたルール説明に入ります」

女はバインダーから紙を抜き取ると1枚ずつ配布した。

そして女は淡々とそれを読み上げた。