【短編】コーヒーが飲みたい



そうさ、あたしは何を紅茶飲んでほっこりと香りを楽しんでるんだ!?



違うじゃないかっ


紅茶を飲みたいんじゃないんだろっ!!




…しかし……



もう財布には10円しか無い。





……待てよ?


この脇に挟んだのっぺり缶コーヒーがあるじゃないか!!



家に帰ろう!!


帰って缶切りで開ければ飲めるじゃないか!!





あぁなんて馬鹿なんだ……

何故それに気がつかなかったのか。



帰ろう……暖かい家に。





そしてあたしは飲みかけの紅茶と、プルトップの無いのっぺりした缶コーヒーを手に家に帰った。




帰るとすぐにキッチンの備えつけの引き出しを開け、缶切りを探した。



やっとコーヒーが飲める。