「よっこらしょー」
なんてふざけて座ってきたのは…翔太。
「…皆仲良くなれてよかった」
一言呟いた翔太は、にっこり笑って私を見る。
どきっとして目を皆のほうへ向けてしまった。
「うん…良かった。」
「雀のおかげだね。俺も、勇気出しとけばよかった」
私のおかげ?
…嬉しかった。誉められただけだけど。
にっと笑って翔太に視線を戻す。
「てか、翔太も、会話入ってきなよ」
「俺はいいー。雀と話したいから。」
…なんか最近翔太おかしくない?
班決めの時といい、今といい、なんか言ってること大胆。
私、あんまり優しくされると自惚れちゃうよ?
恥ずかしくなって、俯く。
ぼーっと地面を見る。
暑くなってきたせいか、虫の出現が最近多いな。
アリが私と翔太の足の間を通り過ぎる。
…あ。
気がつかなかった。
翔太、こんなに近くに座ってたんだ。
あと2センチくらい足を動かせば、ぶつかってしまう距離。
はがゆいなぁ。
いつの間にか来ていたバスが
ブシュー
という音を立ててドアを開けた。
