てか…そーだった!不審者!
いつの間にか暗くなった辺りを見回す。
こんな夜道、怖くて1人じゃ帰れないよ…。
どーしよう。
困った顔をしている私に気付いたのか、鰯が一言。
「送ってってやるよ」
…そ、それは助かる!!って言いたいところだけど、
これホントに鰯?って私の頭はまだ信じられない状態。
それにひょこひょこついていって、変な所に連れて行かれたりしない!?
私がしかめっ面で考え込んでいると呆れたように鰯が言った。
「じゃあ1人で帰るんだな。」
えっ!?それは怖いって!
今だって怖い思いしたばっかなのに…
(てか目の前の男も怖いけど)
~~もういい!鰯に送ってもらうもん!
「お、送って下さい!お願いします!」
「素直な奴は好きだぜ~」
ちゅっ…と、私の額に柔らかい感触。
…!?
私のおでこに・・・ききききすしたぁ!?
にこにこ笑顔で私の手を引き、教室を後にする鰯。
(ななな…なんなの!?なんでききききす!?)
胸に手を当てると、「ドクドク」と勢い良くとび跳ねる心臓。
(なんでこんなに…緊張するの!?先生はただのスキンシップでやったんでしょーが!!)
必死に自分に言い聞かせ、しばらくしてやっと落ち着いたのだった。
