…さて、日が変わってついに遠足当日の朝。
まだ重い瞼を擦りながらゆっくりと階段を下りる。
準備は昨日の夜したから、あとは着替えて出発だけだ。
と、一階についたところで亮介くんとばったり。
「おう!はよ。」
亮介くん、昨日あんなに遅くまで起きてたのに…
なんだか「爽快な朝」って感じ。
私はあんたのせいで寝れなかったっていうのに~~!!
「昨日は寝れたか?」
「寝れるわけないでしょ!!人をからかって!!」
はははっと大きく口を開けて笑う亮介くんは、なんだか機嫌がよさそうだ。
昨日とはまるで別人みたい。