「えへへ、トイレ借りようと部屋を出たら…偶然見つけちゃって。」
唯ちゃんがにやにやしながら言った。
…結局私の部屋に無理やり引きずり込まれた亮介くん。
今は私の隣でブルブル震えているところ。
「女子高校生怖ぇー!まじ怖ぇ!」
ひそひそ耳打ちしては、同じ言葉ばかり繰り返す彼。
おいおい…こいつ等あんたの教え子だぞ。
そして目の前の唯ちゃん達は亮介くんをチラチラ見てはそわそわ。
何だこの空気。居づらい。私はなにも悪いことはしていないのに。
「あ、あのー…亮介さんは…彼女さんとかいらっしゃりますか?」
控え目な口調のくせに、質問の内容が濃いな。七海ちゃん。
だいたいそれ聞いてどうするんだ。あんた彼氏いるだろーが!
「…居ないよ。」
いつもの余裕そうな態度に戻った亮介くん。
それでもわたしの隣にぴったりくっついたままだけど。
