童顔教師が居候。





階段を降りながら、一人深い溜息を吐く。
唯ちゃんのマシンガントークは相変わらず疲れるなぁ。
とくに今日は、あの「亮介くん」の話題だから…。
亮介くんの正体が担任の「鰯先生」って知っちゃったら…。
それを考えると、気が気じゃない。




リビングにつくと、ソファに座りタバコをふかしている亮介くんがいた。
その様子は、相変わらず緊張感なんか持っていないようだった。
…この男はっ!!呑気にテレビなんか見てッ…!!





「ちょっと!何やってんのよ!早く部屋戻って!!」






自由奔放な亮介くんの行動に、とうとう私は怒りをぶつけた。
そんな私を見て、彼は煙をふう~と深く吐く。
そしてまた余裕な顔を見せた。




「さっきの見たろ?全然バレてねーって」





確かにみんな全然気付いてないみたいだけど…
これからどうなるかなんて分からないじゃない!



ギロッと横目で亮介くんを睨む。
…私のイライラを察したのか、ジュッと灰皿にタバコの火を押しあてた。
それから急いで立ち上がり、足早に二階へ戻って行く亮介くん。





ふぅ…話の分かる人で良かった。
ほっとしたのもつかの間、二階から甲高い叫び声が聞こえた。