「もー!遅い雀!さては部屋、汚いのかぁ!?」
しかめっ面で私を出迎える唯ちゃん。
七海ちゃんと柚月ちゃんは、初めて来る私の家をきょろきょろと見回す。
「雀ちゃんちって、大きいねぇ!七海んちの数倍はあるよ!」
いやいや誉めすぎだって。
七海ちゃんの言葉に、私と柚月ちゃんはけらけらと笑う。
「…ん?男の靴…しかも、お兄さんのじゃないね?コレ。」
ぎくっと大きく肩が跳ねる。
さすが鋭い唯ちゃん。玄関先でもう亮介くんの存在に気付いてしまうとは。
さて…なんて言い訳しよう?
笑ってごまかす私に、ジリジリと唯ちゃんが詰め寄る。
「…雀。まさか翔太を差し置いて…新しい男…なんてないよねぇえ?」
怖い!唯ちゃん顔怖い!
どうしよう!本当になんて言ったらいいか分からない。
唯ちゃんの手が、私の手首を掴んだそのときだった。
