「ねぇ。」

「え?」

飯を食い終わってうつむきながら御子柴愛が話しかけてきた。

「んだよ。らしくないな。」

「・・・行ってきなよ。」

「は?」

「あんたのために帰ってきてくれたんだよ?」

あぁ・・・親父たちか。

「でもなんもすることねぇよ。」

「話すくらいいいんじゃないの?」

「話すこともねえって。」

「嘘~・・・。」

「だってそうだろ?」

「じゃあ!あんたは数年間のことはどうにでもなかったの!?」

何熱くなってんだよ

「あんたは・・・これでいいの?」

「どうした?お前変だぞ?」

「だから・・・あたし辛い。」

「あ?なんでお前が?」

「私、親とケンカしたって言ったけど、ホントは親なんていないの。」

「あ?」