……そして、今日は8月31日。 天音の命日。 俺は1人、天音の墓の前にいた。 墓石を洗い、花を備え、静かに手を合わせた。 「天音、手紙読んだよ。裕太も水嶋も、もちろん俺も、絶対一生天音のこと忘れないからな。」 そのとき、温かくて優しい風が吹いた。