「……っ…。」 天音の手紙を読み終えると、俺は無意識のうちにベッドにシミをつくっていた。 天音以外の女を好きになれるわけない……。 でも、それが天音の望みなら……。 好きになれる努力はしてみるよ……。 ……俺もずっと天音といたかった。 なんで天音なんだ……。 なんで天音がガンなんかにならなきゃいけなかったんだ……!! 悔やんでも悔やみきれないこの気持ちは、どこにぶつけていいのか分からなかった。 誰も悪くないから……。