ありがとう……。


何回言っても足りない。


…………冬雅。


あたしは冬雅に……みんなに出逢えてホントに幸せだよ。


お父さんとお母さん、あたしをここまで育ててくれてありがとう……。


ありがとう…。


ありがとう………。


「…あり……が……とう……。」


あたしの目から、透明の滴がこぼれ落ちた。


そしてあたしは、冬雅に目を向けて、


"スキ"


と口を動かした。


声には出ていないけど、冬雅に伝わったって信じてる……。




たくさんの"ありがとう"を胸に、あたしは静かに目を閉じた…………。