「行ってきます。」 「行ってらっしゃーい!!」 家族から見送られて家を出ると、そこにはいつも見慣れた光景。 「天音おはよーっ!!」 「おはよ、雪乃。」 友達の雪乃(Yukino)がケータイをいじりながら、いつもあたしを待っててくれている。 そしてあたしが来ると、ケータイをしまって一緒に学校に行く。 ……いつもどおりだった。