はぁ、退屈 退屈 退屈。


私の頭は 暑さのせいで可笑しくなってしまったのだろうか。

"退屈" の二文字しか浮かばない、きっとそれほど退屈してるんだ。


「はぁ…」

私が1人ため息を吐くと、後ろの席の "親友" こと"ともちゃん"がにっこり笑いながら 「どしたん?」と聞いてきた。



私は ふぅ〜 と、肺の中の空気を全て出しきってから言った。(←叫んだ)


「つまんねぇんだよぉぉぉい!」


嗚呼、きっと全クラス中まで響き渡る程の大音量だった。
凄いぞ わたす。


「し、紫音ちゃんっ!?」


「ともちゃんよ、この退屈な日々をどーにかして。してください」


「いや私にどーしろと?」

少し焦りつつ 面倒臭そうなともちゃん。

「とりあえずハプニング持ってきて☆」

「ったく、・・・はいはい。」


「よーし、よか、・・・・・・えぇ?」


はいはいってナニ!?

ハプニング持ってこれんの?
いや無理だよね!
ハプニング持ってきちゃう?
無理だよね?


1人 混乱の渦に呑まれていると、ともちゃんは「ちょっと待ってて」とだけ言い残して 私の前から去って行った…。