双子のキモチ《短編》




「やっぱカギ、アイツに渡すんじゃなかった~」



「渡されなきゃ俺、野宿だし」





突然、首からタオルをかけただけの状態…

つまりスッパで秋が現れた。





「なんで裸なの!?早く服を着ろ!!」





これが貧相な体だったら
文句つけられるけど悔しいことに
立派な体型を持ってるから何も言えないあたし…。





「なぁなぁ」


「なに!?」


「お前って好きなヤツいんの?」





“ズゴッ”という鈍い音が響き渡った。



この男…今なんと?