堕天使の詩 (未完)

「わりぃ、遅れた」
二人の前に小走りで行きながら咄嗟に謝る。

少し笑ってメガネをあげるヤツは宗寿(トシヒサ)。
悪友の一人。
呼び名は「トシ」
トシは笑いながら、
「ナンパでもしてたか?」
と冗談目かして言う。
違うと顔の前で振る俺の肩に腕を回し軽く締めようとふざけるもう一人の名前は宗近(ムネチカ)。
呼び名は「チカ」
メガネをかけていないのと髪型が違うが顔は同じ。一卵性の双子。

締めながらチカが言う。
「じゃあ何で遅いんだよ」
軽く笑って「ちょっと」って言った俺にシンクロして二人が言う。

「お前、遊んできたな〜」


楽しそうに畳み掛けるトシはまた俺の背中に汚れを見つけ軽く擦る。
「楽しそうな事は呼べよ」
いきなり俺の手を掴み観察しながらチカも言う。
「あ〜あ、何で呼ばないんだよ〜」
にやけながら言う二人にバレたかって顔で笑った。



双子はヤッパリ喧嘩も強い。
俺達は学校で以前一度やり合っていた。
俺は二人に対して一人で互角に喧嘩した。
一人に対して二人で負ける事が無かった二人は俺を認めざる得なかった。
でも、それからはお互いいつの間にかこうしてよくツルんでいた。