届かぬ出ぬ声。

オススメ私にとって魔法の飲み物。
寂しさを忘れさせてくれる気がしたから。
このオススメは私への魔法の飲み物かなって思っている。
魔法はずっとは続かない。
いつかは切れてしまう。
切れない魔法だったら私はずっと幸せなのに・・・
「友達関係に疲れたの?」
睦月さんは私の思ってることをいつも当ててくれる。
だからこのお店に通うようになった。
睦月さんなら分かってくれる気がしたから。
「うん。まぁ・・・」
私が答えるか答えないかの時にそばから声が聞こえた。
「睦月~。カクテルぅ~。」
酔っぱらいの女の人が騒いでいた。
睦月さんは明らかに迷惑そうな顔をしていて、
女の人は酔っぱらっていて・・・
「振られたからって自棄酒はダメだってば。」
あきれた顔で睦月さんが注意していた。
「うるさいな~。関係ないでしょ!!!」
女の人は逆ギレしてそっぽを向いてしまった。
あんまり見かけない人だった。
だけど、雰囲気で分かる。
睦月さんと親しい人なんだと。
「誰ですか?あんな人この店にいつも来てましたっけ?」
「いつもは夜に来てるんだけどね・・・」
睦月さんのお店はみんなの心を癒してるみたいだった。
このお店の雰囲気に癒される。
「むぅ~つきぃ~早くぅ・・・」
「如月さん。もういい加減に・・・」
「うるさいってばぁ。」
あのお姉さんデロンデロンによっちゃってるよ・・・。
目が据わってるし。
やばいだろう。どう見ても。
「如月!!!!!いい加減にしないと怒るよ。」
そういう罵声が聞こえた気がした。
その瞬間私たちの後ろには怒ったお兄さん。
またまたややこしそうな人が出たよ。
私がそう思いながら見ていた。