「嘘だよ!嘘だから。」
私は睦月さんが子供っぽくてクスっと笑ってしまった。
「いらっしゃいませ~。睦月ほらお客さんだよ。」
「うえ?優雅!!何で居るんだよ~。今日は用事があるって・・・」
本当にキョトンとした顔の憐。
「憐君も?俺も何ですよ。麗子も優雅ちゃんもそうやって。」
二人して同時に泣き真似したのがおかしくて・・・
私たちは顔を見合わせて笑った。
「ところでどこ行くの?」
「秘密ですよ。」
「今度遊んであげますから。」
そう言って私と麗子ちゃんはお店を後にした。
「服買おうよ。とびっきり可愛いのね☆」
「今日の夜に会う奴ね!!」
「今日はだって特別だもん。」
「ねっ♪」
「憐さんって今日が誕生日だったんだね・・・」
「何が好きなんだろう。どーしよう。分からない。」
私は困ってしまった。今日は憐の誕生日。
だから二人でプレゼントを買いに来たんだけど・・・
麗子ちゃんは
「優雅ちゃんが選んだものなら何でも嬉しいと思う。ネクタイとかどうかな?」
「ネクタイ良い~!!」
私達は憐へのプレゼントを探した。

私たちは買い物してメールを二人に送った。
[月の異名に行くからこれから遊ぼう☆]
と私が憐に。
麗子ちゃんは睦月さんにお誘いメール送ったみたい。
そして月の異名に向かった。
「海行こう☆」
「お前等な~。って服・・・」
「可愛い~。」
そう言って睦月さんは麗子ちゃんをぎゅっと抱きしめた。
「えへ☆」
「ケド嫌だ~。他の男に麗子見られたくない!!もう離したくない。好きだ~。」
なんて暴走し始める始末で・・・
「海行くぞ~。車乗って。」
そう言って憐は睦月さんと麗子ちゃんと私を車に詰め込んだ。
「何で海?」
海に着いてから憐が聞いてきた。
「だって行く約束したじゃん。」
「そっか。」
「流れ星だ・・・ずっと一緒に居られますように。」
麗子ちゃんが睦月さんと二人で唱えていた。
私は二人から少し離れた。
カップル同士の夜の時間を味わいたかったから。
「誕生日おめでとう。憐☆」
そう言って私はプレゼントを渡した。
「えっとさ。何でもないやありがとう。」
憐は言葉に詰まっていた。