そんなに否定しなくても良いじゃないですか。
そんな言葉も口から出てこなくて・・・
あぁ私は終わったんだって一瞬で理解した。
バイバイ。私の初恋。
そんな漫画チックなことを思っていた。
「そうなんだぁ?じゃあ麗子ちゃん俺と付き合って?」
「ハイ。」
私は即答した。睦月さんの反応が見たかったから。
だって全然気持ちが分からないから。
「ええええぇえぇえぇ?」
睦月さんと優雅っていう女の子が叫んだ。
二人ともお似合いだ・・・付き合ってるのかな?
そう思うだけで胸がギュウって締め付けられて。
私は泣きそうになった。
だけど、ごまかさなくちゃ。
だって睦月さんの迷惑になっちゃうから。
重荷にだけはなりたくなかった。

「何でですか?」
「そーだよ。何でだよ。」
睦月さんと優雅ちゃんって言う子が訪ねてきた。
その否定方からすると、優雅ちゃんは憐さんが好き?
「じゃあ二人は何で反対なんですか?」
好きだからって言ってよ・・・私が勘違いしてただけ?
二人で会いたいって特別な意味はなかったのかな。
私が一人で舞い上がってただけなのかな。
だってだって・・・
「そーだよ。俺は麗子ちゃんに惚れたし。何も知らないお前らに言われる筋合い無いだろう?」
憐さんの冷ややかな目。
私はこの視線が大好き。仲間みたいで。
だけどね、この気持ちは恋とは違うって分かってる。
睦月さんが振り向いてくれないなら。
憐さんごめんなさい。利用させてください。