嘘カノ生活

SIDE:MAMIYA


 
なんだよ、俺。
 
あんなの、明らかに避けてるの丸わかりだ。
 
何やってんだ。

 
さっきだって、あいつと帰りがかぶらないように、急いでタイムカード通して逃げてきた。


本当はもっと、もっと…

普通に接するつもりだったのに。

あいつの顔、見れなかった。

目があったらどういう顔すればいいかわからなかった。

 
 
 
なんで俺、こんな中学生みたいな恋してんだ。

俺、19だぞ。

もっと余裕見せろよ。 
 
かっこわりい…
 
なんで、こんなあせってんだ。

俺は肌寒い夜の道の端で、立ち止まって俯いた。