嘘カノ生活

少しして離れようとしたけど、間宮さんの腕はあたしを一向に離してくれはしなかった。



「あの、弟たちに見られると…」
 
 

 
いつもみたいにふざけてると思っていた。

あたしが恥ずかしがるのを見て、楽しんでいるんだと。

 
 
だけど、今回のそれは、雰囲気が違う。

違う。

間宮さんは何も喋らない。

それに何故か不安を抱いたあたしは、顔だけ後ろに向けた。



「間宮さん…?」

  
 
やっと聞こえた声は、絞り出すような声。
 





「お前は、絶対いなくなんなよ」
 


抱きしめる腕が力を増して、かすかに震えていた。