聞きなれた間宮さんの声なのに、今の"絶対"は本当に絶対な気がして何故か安心した。
　

　
「ちゃんと話すって言ってくれたんだろ？」

「はい…」

「じゃあもう気にすんな。そんで話聞いたらおめでとうって言ってやれ」
　
「はい。…ていうかなんか、子供みたい」

　
肩にまわしていた手を移動させて、頭を優しく撫でてくれる間宮さん。
　

　
「間宮さん、あたしのこと子供だって思ってます？」

「はあ？」

「ちっちゃい子扱うみたいに簡単に抱きしめて、頭撫でたり…。あたし…、あたしは、その」

「なに？」

「…っ」

「言ってくれないとわかんないだろ」


　
そうは言ってるのに、間宮さんは目を細めて笑う。

口角は上がって、まるでそう、

　

「あ、あたしだけドキドキ、してるみたいで…っ」

「…良く言えました」

　
そう、最初からわかってたみたいに。

間宮さんは笑って、もう１度あたしの頭を撫でた。