「お姉ちゃん、今日ご飯何?」
長男の圭が起きたのか、台所に来てあたしに尋ねた。
どうしてこの子は中学生にもなって昼寝をしてるのだろうという疑問は今更抱かない。
そこが可愛いところだよね、なんて無理矢理納得している。
「今日、カレーね」
そう言うと、圭はすかさず元居たところにいいる弟妹を起こして、"今日はカレーだ"と騒ぎ出す。
一番下の妹は小学2年生。
三男は小学4年生で、次男が6年生。
そして長男の圭が中1だ。
「もうすぐ出来るからもう少し寝て待っててね」
この子らは起きだすと遊ぶ以外はしない。
正直な話、寝ていてくれたほうが手伝いになる。
けれど圭たちはもう一度寝ることなく遊び始めたのだった。
そんな忙しい中間宮さんからもう1通メールが来ているなんて、気づくはずもない。

