"そんな事が言いたいんじゃない"
そう言った後、俊介くんはあたしの手を離してまた横顔を見せた。
「確かに大学入っても女グセは治んなかった。けどSASAKI入って2、3週間したらあいつ」
「…?」
「俺に、"本気で好きな子できた"って言ってさ、今まで周りに居た女たち全員切った」
「え…」
あたしの驚いた言葉に耳を傾けて小さく笑った後、俊介くんは続けた。
「俺も驚いた。でも、本当だったよ」
"切った"って事は、
つまりは女の子たちで遊ぶのを止めた、って事ですよね?
「それから一切女には手出さなかったし」
「でも、なんでそんな…」
間宮さんがしたいこと、全然分からない。
誰かのため?
…他の、誰かの?
「誰のためだと思う?」
「…他、の……誰か、ですか」
今までに彼女が居たことなんてあるに決まってる。
本気の恋の1つや2つぐらい、間宮さんだって…
そう思ってしまったら、息ができないくらい苦しくなった。
「…他なんかじゃない」
「え…」
「あいつをあんな風にしたのは、朝未ちゃんだ」
そう言った後、俊介くんはあたしの手を離してまた横顔を見せた。
「確かに大学入っても女グセは治んなかった。けどSASAKI入って2、3週間したらあいつ」
「…?」
「俺に、"本気で好きな子できた"って言ってさ、今まで周りに居た女たち全員切った」
「え…」
あたしの驚いた言葉に耳を傾けて小さく笑った後、俊介くんは続けた。
「俺も驚いた。でも、本当だったよ」
"切った"って事は、
つまりは女の子たちで遊ぶのを止めた、って事ですよね?
「それから一切女には手出さなかったし」
「でも、なんでそんな…」
間宮さんがしたいこと、全然分からない。
誰かのため?
…他の、誰かの?
「誰のためだと思う?」
「…他、の……誰か、ですか」
今までに彼女が居たことなんてあるに決まってる。
本気の恋の1つや2つぐらい、間宮さんだって…
そう思ってしまったら、息ができないくらい苦しくなった。
「…他なんかじゃない」
「え…」
「あいつをあんな風にしたのは、朝未ちゃんだ」

