嘘カノ生活

 
***
 
「はあ…」
 
 
あたしはもう何度目か分からないため息をまた1つこぼしながら家に着いた。

そんな家で今、弟妹達を寝かせている。

そして、思い出していた。
 


「…結局教えちゃった」



そう、教えてしまった。

まああたしが嫌がったところで、間宮さんは"え、び"と必ず言う。

それはあたしの最大の弱みだから、断れるはずもない。

 

というか、大体間宮さんは何がしたいんだろう。

別に好きでもない相手と付き合って。

そう思いながら間宮さんのメールを待っていた。

本当はこんなことしたくはないけど、"返事しなかったら店長に言うぞ"とかなんとかで。

 

「なんであたしが」



ぼふっと、弟妹達の寝ている布団に横になった。