女はそう言って俺の頭をくしゃっと撫でた。嬉しかった。俺自身を見てくれる人が居てくれて。


あの人の会ってから、俺は無駄な戦いを止めた。それからは大切な物も出来た。守りたいと思える奴等なんだ。


また、会いてぇな。


あの人にお礼がしたい。守りたいと思える大切な奴等が出来たのも、俺が強くなれたのも全部、あの人に出会えたからだ。


それに。


アイツを──凜華を助けてやりたい。誰かを助けたいと思えるのもあの人のお陰だから。


また会えたらいいな。


なぁ、緋龍──。