ベッドの側に一匹の仔猫。この子は、足が短いのが一番の特徴でマンチカンっていう種類。


おいで、とベッドから手を伸ばしてやると、服に爪を引っ掻けてるのか器用によじ登ってくる。


登り終わると顔の近くに来て大きく欠伸をして、一鳴きする。



「おはよう、ミライ」


『ミー』



ミライは引っ越してきてか一緒で、今月で二ヶ月目になる。一人だと退屈だと思って飼い出した。


これが飼ってみるとカワイイもので。肉球とかふにふにだし。



「ミライ」


『ミー?』


「今日、出掛けるからお留守番よろしくね。いい子にしてたらご褒美あげる」


『ミー、ミー』



ミライは首を上下した。ミライは賢くて、分かったら首を上下して頷いてくれるの。