「大きい・・・」
少しブカブカ。
男用だから仕方ないけど何か歩きにくい。脱いだ制服をたたんで幹部室に戻った。
「様になってますね、凜華さん」
「チビだな」
「可愛いね〜」
「可愛いよ〜」
「やっぱ、サイズ大きかったな」
中にいた幹部メンバーにコメントを貰った。・・・まぁ、約一名は置いとくとして。来たときには居なかった志貴達がここに集まっていた。
皆、特功服を着ている。
突っ立っていた私は、ソファに座らされた。木藤の隣だ。
私や志貴達は黒いのに、木藤は鮮やかな赤・・・緋色の特功服を着ていた。
どうやらルートが決まったらしく、ソファとソファの間にある机には地図が広げられていた。
暫くそこでルートを聞いていた私は、確認が終わるとすぐに木藤に引っ張られて外に出た。