気だるそうな女は、スタスタと歩く総長の後ろを小さく会釈しながら、ちょこちょこと付いて行った。 「誰だろうな、あの女」 「総長の女なんじゃねぇの?」 「そりゃ違うだろ」 「有り得ないだろ」 「もしかして、妹とか?」 ワイワイ、ガヤガヤと話す下っぱ達の間で様々な考えが浮上する。 彼女、姉、妹、幼馴染み・・・。しかし、どれも違うだろう。どれも当てはまりそうにない。 「あいつ、本当に誰なんだろうな」 * * * * *