月日が流れていく度に、あなたと過ごした証の緋色はゆっくりと、あなたと過ごす前のものに戻っていった。 月日が流れていく度に、あなたと見た景色を映してきた空色の瞳は、いつしかフィルターごしに世界を見るようになっていった。 『俺は木藤龍騎だ。よろしくな、凜華』 彼に出会うまで、は。